【乗車記】引退間近の「奥出雲おろち号」に乗ってきた話

その他

あらまし

2023年をもって、奥出雲おろち号が引退する。
1998年の運行開始から25年間、山奥の閑散線区に賑わいをもたらしてきた。
チー牛もこの列車には何度も乗車しており、思い入れがある。
ちょっと気が早いが。2022年の夏、廃止前で込み合う前に乗車してきた。

奥出雲おろち号とは?

まぁこんな記事に辿り着く時点で知らない読者はいないと思うが一応解説する。
奥出雲おろち号は、日本屈指の赤字ローカル線、木次線を走るトロッコ列車だ。

基本的には木次~備後落合の区間で運転されるが、終末やお盆などの多客期には、下りのみ山陰本線 出雲市まで延長運転される。

車両は2両編成で、備後落合方の車両はオープンデッキになっている。
夏の暑い日に乗ると、風が涼しくて気持ちがいい。

乗車レポート

備後落合駅に入線する奥出雲おろち号

今回は備後落合から木次まで乗車する。
発車15分前くらいに、備後落合1番線、木次線ホームへ列車が入線してきた。
いつもは「こんなホームばっかあったってしょうがねぇだろ…」ってくらい閑散としたターミナル駅だが、今日は観光客でごった返している。
お目当てはこの列車だ。

備後落合駅に停車する奥出雲おろち号

チー牛も彼らに混じって写真を撮ってきた。

三井野原駅に停車中の奥出雲おろち号

備後落合を出ると木次線は山を登り、広島-島根県境の三井野原駅に到着する。
余談だが、この駅はJR西日本で最も標高が高いところにある。
この駅も遠くない未来、JR西日本最高地点ではなくなるのだろうか…

みどころ① 3段式スイッチバック

三井野大橋

三井野原駅を出ると、路線は急な下り勾配に変わる。
進行方向左手の車窓から、国道184号線のループ橋「おろちループ」の赤い橋脚が見える。
鉄道と比較して勾配に強い、道路交通でさえループ橋を使って緩和するほどの急こう配を、木次線は3段式のスイッチバックで攻略している。

奥出雲おろち号の運転の様子

しばらくすると、下方から線路が近づいてきて、スノージェット内で合流した。
この列車最大の見せ場、「3段式スイッチバック」だ。
列車はスノージェット内でしばらく停止し、進行方向を変え、先ほどの線路に入線する。

 

ディーゼル機関車に変わって列車の先頭になった客車の前方には、前面展望を楽しもうと鉄道ファンが集まっていた。

出雲坂根駅横に出店している出店

列車はしばらく線路を下り続け、出雲坂根駅に到着する。
この駅では、地元の特産品や鉄道グッズを販売していた。

こういうところで何も買わないのってなんか罪悪感あるよね,..

チー牛もよさげなコースターを購入する。

みどころ② 車内販売

この列車の魅力の1つが、多種多様な車内販売だ。
各駅で入れ替わり立ち代わり地元の方が乗ってきて、軽食やお菓子などの特産品を販売する。

また、ホームで蕎麦や仁多牛を使ったお弁当などを販売している駅もある。
こちらは予約販売も可能だ。
チー牛も今回、亀嵩駅で蕎麦を予約した。

https://www.kamedakesoba.jp/images/material/CIMG9392.jpg

うん、おいしい。

奥出雲おろち号の車内で蕎麦を食べる男性
蕎麦をすするチー牛

ワサビのツンと抜ける感じや蕎麦の香り、冷たい舌ざわりが夏の暑さを和らげる。
食べる保冷剤って感じ。

みどころ③ 希少な国鉄車両

この奥出雲おろち号は、国鉄時代に製造された車両を改造して運行されている。
特に木次寄りの2号車は、国鉄時代の面影を強く残す。

奥出雲おろち号の控え車の座席

この車両はかつて、夜行急行「だいせん」で大阪と米子を結んだ車両だ。
当時の乗客はこうやって寝てたのかなぁ…と、ほとんど倒れないリクライニングシートでうたた寝していると、日登駅。

日登駅の駅名表

次は終点の木次駅だ。

木次駅に到着した奥出雲おろち号

終着、木次駅に到着した。
こっから広島方面に帰るとなると、クッソアクセスが悪いので、予め乗り付けておいた赤いので帰宅する。

おろち号が引退した後、後継として観光列車「あめつち」がこの区間を走行するらしい。
↑の観光列車に乗るために車で来訪する、なんてことがないように、JR西日本さんには是非ともアクセスを何とかして欲しいところではある。

コメント

タイトルとURLをコピーしました